愛育病院の出産費用(無痛分娩)を明細ありで公開。妊婦健診や産後検診の費用も。

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2018年に愛育病院(東京 田町)で無痛分娩で出産をしました。

愛育病院での出産を検討している人や出産を決めた人は、費用について特に気になっているはずです。特に次のような点は私も疑問に思っていました。

・愛育病院の妊婦健診の費用はいくら?
・愛育病院での出産は結局いくらかかるの?
・愛育病院で無痛分娩をすると高いの?
・愛育病院での支払い方法は?

この記事では2018年に出産した際の費用を備忘録的にまとめています。

2019年から新しい料金体系になっています。記事内に愛育病院公式サイトのリンクも掲載しているので、現在の料金は公式サイトをご確認のうえに以下は参考までにご覧下さい。

 

愛育病院の出産(無痛分娩)でかかった費用

愛育病院での出産でかかった費用を「出産前(妊娠中)」、「出産入院」、「産後」に分けてまとめます。

なお、私は「(愛育病院での)里帰り出産」、「無痛分娩」というパターンです。

出産前(妊娠中)

初めに出産前の愛育病院への通院等でかかった費用です。(里帰り出産だったので、愛育病院での妊婦健診は32週以降のみでした)

分娩申し込み時

まず、愛育病院では、分娩申し込みの際に次の料金の支払いが必要です。

分娩予約 4,000円
入院申込金 200,000円

分娩予約の際の4,000円は登録料とのことです。出産ごとに登録が必要なので、第一子で支払っていたとしても第二子の登録の際にも支払います。

また、入院申込金が必要なので要注意です。

出産のための入院申込金は、200,000円です。

入院申込金は、分娩予約後から1ヶ月以内(妊娠11~15週迄)に、入院申込書を添えて1F入退院窓口にお納めください。 入院申込金のお支払いがない場合は分娩予約をキャンセルさせていただきます。
また、申込金をお支払い後に分娩申込みをキャンセルされる場合は、キャンセル料10,000円を申し受けます。 申込金の領収書は大切に保管していただき、退院会計の際ご提出をお願いいたします。

出典:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 入院申込金(預り金) について

入院申込金を支払わないと分娩予約がキャンセルされてしまうので要注意です。愛育病院の公式サイトによると、入院申込金については2019年12月時点も変わらず20万円でした。

入院申込金は出産入院の費用を支払う際(退院時)に精算(合計金額から20万円を引いた額を支払う)されます。精算には入院申込金の領収書が必要になるので大切に保管しましょう。

 

私は妊娠が発覚した時に地方に住んでいて分娩予約のためだけに東京まで行くことができなかったので、両親に代理で予約に行ってもらいました。愛育病院は電話やネットでの予約はできませんが、代理での予約は受け付けてくれていました(2017年時点)。入院申込金はクレジットカード払い可だったので、親名義のクレジットカードで立て替えてもらいました。

クレジットカードの限度額が足りないと申込金や出産費用を支払えないので、限度額がいくらか確認しておくことを忘れないようにしましょう。まだクレジットカードを持っていないという人はこれを機に作るのがおすすめです。

余談ですが、愛育病院はとても人気が高くて分娩予約はすぐに埋まってしまいます。私は赤ちゃんの心拍が確認できてすぐに申し込みして何とか予約できました。

妊婦健診

続いて妊婦検診にかかる費用です。私は里帰り出産だったので、32週(第8回)から愛育病院での妊婦健診を受診しました。32週より前には愛育病院では一度も診察を受けていません。

内訳 合計 助成額の例(港区) 自己負担額の目安
32週(第8回) 妊婦検診料 5,000円 8,000円 5,070円 2,930円
再診料 3,000円
34週(第9回) 妊婦検診料 5,000円 8,000円 5,070円 2,930円
再診料 3,000円
36週(第10回) 不規則抗体スクリーニング(2回目) 2,390円 24,210円 5,070円 19,140円
NST 4,000円
妊婦検診料 5,000円
血液検査①~⑥ 2,570円
PT(妊健) 270円
APTT(妊健) 440円
血液検査⑧⑨(ABO・Rh[D]血液型(妊健)) 990円
再診料 3,000円
膣内細菌検査 5,550円
37週(第11回) 妊婦検診料 5,000円 8,000円 5,070円 2,930円
再診料 3,000円
38週(第12回) NST 4,000円 12,000円 5,070円 6,930円
妊婦検診料 5,000円
再診料 3,000円
39週(第13回) 妊婦検診料 5,000円 8,000円 5,070円 2,930円
再診料 3,000円
40週(第14回) NST 4,000円 12,000円 5,070円 6,930円
妊婦検診料 5,000円
再診料 3,000円

 

合計金額から助成額(住民登録がある市区町村によって異なる)を差し引いた金額が自己負担の金額です。

例えば、港区ならば助成額の上限が5,070円なので、妊婦健診の料金が8,000円の場合は助成額5,070円を差し引いた2,930円を支払います。東京に住んでいる人は、助成券を持参すればその場で差し引いた金額だけ支払えばよいので後日の精算は不要のことでした。(私は住民票は済んでいた地域から移さずに愛育病院で里帰り出産しました。なので、まずは全額を立て替え払いして、自治体に助成額を後日請求する仕組みでした)

里帰り出産の際の助成額(住民登録がある都道府県以外での受診の助成額)や清算方法は自治体によって違うようなので、事前に確認しておくとよいです。

 

なお、愛育病院の妊婦健診の料金は高いのかどうかですが、里帰りする前の妊婦健診の費用と比較すると愛育病院の検診費用は2,000円ほど高かったです。その病院しか知りませんが、里帰り前の妊婦健診ではほとんどの回が自己負担額0円で済んでいたので、愛育病院は少し高いなと感じました。

愛育病院では妊婦健診の料金もクレジットカード払いができます。

緊急受診時

私は出産間近の時期に「破水したかも?」と思って緊急で受診をしました。検査の結果破水ではなかったので受診のみで入院などはありませんでした。

その際の受診料は7,060円でした。

妊婦健診と違って助成金は出ないので全額自己負担です。行き帰りのタクシー代も合わせるとかなりの出費。平日の日中だったため時間外扱いにならなかっただけよかったかもしれません。安心には替えられないものの「破水かも?」という状況が何度か起こったら金銭面に負担が大きいなと感じました。

麻酔学級

愛育病院では麻酔分娩(無痛分娩)をしたい人を対象に麻酔学級を実施しています。

私は絶対に無痛分娩と決めていたので、里帰り出産前に帰省する機会に夫と2人で受講しました。

・麻酔学級 2,000円(税込)

愛育病院 麻酔分娩学級

出典:愛育病院 クラス・相談室 麻酔分娩学級

夫と2人で参加しても料金は2,000円のみでした(×2=4,000円ではない)。

無痛分娩をする人が麻酔学級の受講が必須ということではありませんでした。ただし、麻酔学級を受講していると麻酔分娩管理料が5万円も安くなる(後述)ので、迷っている人は念のため受講しておくのがおすすめです。質問も丁寧に受け付けてくれて不安が和らぎました。ちなみに実際に無痛分娩にするかどうかは出産時に決めてOKでした。

出産入院

そして、愛育病院の出産入院(無痛分娩)で自己負担した費用は、約47万円でした。

<私の出産の概要>
・41週での出産
・無痛分娩
・出産時にトラブルなし
・個室利用なし
・食事は特別メニューの選択なし

 

2018年 愛育病院での出産入院でかかった費用

診療費負担金 8,510円
食事療養負担額 1,080円
予防接種料(風疹ワクチン) 9,720円
出産セット料 672,000円
麻酔分娩管理料(学級受講者) 200,000円
出産育児一時金代理受領分 -420,000円
請求金額合計 471,310円

※かなり昔に接種した風疹の抗体がなくなっていたので、出産後に予防接種をしてもらえました。すでに抗体がついていて予防接種が必要ない人には発生しない費用です。

実際の領収書がこちら。

愛育病院 出産費用(無痛分娩)

請求明細書

愛育病院 出産費用 請求明細書

診療明細書

愛育病院 出産費用 診療明細書

 

ここからは、それぞれの項目について見ていきます。

出産セット料金(廃止)

なお、私が利用した出産セット料金は2019年に廃止されました。

現在は、6日入院(一般室使用)で740,000円~となっています。愛育病院によると、母子ともに健康である場合は「787,000円+投薬料や処置料(ドクターの診断によるのでいくらとは言えない)」になることが多いとのことでした。

分娩経過に異常がなく正常分娩でご出産され、産褥期間も母子ともに健康である場合、お母さん、赤ちゃん共に6日入院(一般室使用)で、740,000円~となります。

出産前に異常があった場合は、上記料金に異常に関わる検査、処置、投薬等の自己負担分が加算されます。

お母さんまたはお子さんになんらかの異常(入院料が健康保険の対象になるもの)がある場合、入院日数・費用は異なります。

出典:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 出産のための入院費用

 

仮に78万円だとすれば出産育児一時金代理受領分42万円を差し引くと、自己負担額は約36万円ということになります(無痛分娩ならば+20万円で約56万円)。

麻酔分娩管理料

無痛分娩費用は20万円でした。事前に麻酔学級を受講していたので、未受講より5万円安くなっています。

愛育病院 麻酔分娩管理料

出典:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 出産のための入院費用

 

痛みに弱い私には麻酔は必須でした。実際に麻酔するかどうかは当日に考えてよいとのことで、「耐えられなくなったらお願いしよう。できるだけ頑張ろう」と思っていたのですが、ほぼ耐えられずに「1秒でも早く麻酔打って!!!」と叫んでいました。20万円以上の価値があったと強く感じています。

個室使用料金

私は個室を選択せずに大部屋(4床)にしたことも比較的安く抑えられた要因かと思います。

部屋(室数) 室料(1日 *) 部屋(室数)
特室 (4室) 70,000円 洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫、ソファ
個室 (15室) 35,000円 洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫
個室 (2室) 25,000円 洗面台、シャワー、トイレ、TV、冷蔵庫
個室 (13室) 20,000円 洗面台、TV、冷蔵庫

出典:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 個室等の使用料金について

 

愛育病院では事前に個室の予約をしておくことはできません。出産後の個室の空き状況を見て希望を出します。

出産前は「大部屋でもいいかな」と考えていましたが実際に過ごすととにかく動きにくい!ベッドと棚の隙間が狭い&母子同室が基本なので新生児用ベッドを入れるとキッツキツ。ベッドの上以外は自由になるスペースがほぼありませんでした。

産後は身体のあちこちが痛いので、「あれ、こっち側からはベッドから降りられない」「棚にしまったものを出したいけどまずはこれを移動して」などと考えるのが苦痛でした。

ただし、ちょうどいい価格の個室は満床で、70,000円の個室しか空いていなかったので個室への移動は諦めました。

新生児聴覚スクリーニング

私自身の入院費以外に新生児聴覚スクリーニングの代金として5,000円が発生しました。新生児聴覚スクリーニングは選択制です。

愛育病院の公式サイトによると、2019年9月現在も同料金のようです。

参考:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 出産のための入院費用

産後の検診

愛育病院の産後1か月検診は、赤ちゃんと母親で受診場所が異なりました。

<産後1か月検診を受診した場所>
・子⇒田町
・母親⇒広尾

母親の産後1か月検診

母親の産後1か月検診の費用は10,000円でした。

一ヶ月検診 5,000円
超音波C(一ヶ月検診) 2,000円
再診料 3,000円
合計 10,000円

生後1か月の赤ちゃんを連れて受診ということで行き帰りもタクシーにしました。タクシー代も入れるとそこそこな出費です。

赤ちゃんの産後1か月検診

赤ちゃんの産後1か月検診の費用は8,500円でした。

乳児検診 8,000円
K2シロップ 500円
合計 8,500円

母親の1か月検診とは別日でこちらもタクシー。1か月検診以降の検診は里帰り出産を終えて自宅近くで受診したので、愛育病院での乳児検診はここで終了です。

愛育病院で支払った料金まとめ

私が2018年に愛育病院で支払った費用をまとめました。

分娩予約(登録料) 4,000円 入院申込金として200,000円先払い
麻酔学級 2,000円 任意
妊婦健診
(32週から40週)
請求額合計80,210円
(自己負担額約35,000円)
請求額合計が80,210円(助成額が5,070円の場合は自己負担額は44,720円)
臨時の診察 7,060円 破水の可能性で受診
出産入院 471,310円 入院申込金200,000円込み(精算)
無痛分娩費用200,000円込み
5,000円
産後1か月検診 10,000円
8,500円

※2018年出産時。現在の料金は愛育病院に問い合せて下さい。

 

妊娠中や出産時にトラブルがあった場合は別途加算があるようです。

もし、麻酔分娩を選択しなかった&風疹ワクチンの予防接種不要だったとすれば、出産入院の請求金額合計は約26万円だったことになります。御三家とのことで退院時にすごい金額を請求されたらどうしようと内心ヒヤヒヤしていましたが、想定よりは高くならなくて済んだなと感じました。

愛育病院はクレジットカード払いが可能

愛育病院ではクレジットカード払いが可能です。

お支払いは現金・デビットカード・クレジットカード (VISA、Master、SAISON、Diners、JCB、AMERICAN EXPRESS)がご使用いただけます。
クレジットカードで入院費の支払いをされる場合は、あらかじめクレジットカード会社に限度額等をご確認下さい。

出典:愛育病院 出産のための入院費用のご案内 出産のための入院費用

 

私もすべての料金をクレジットカードで支払いました。なぜならばポイントがつくからです!愛育病院での支払いは多額になります。まだクレジットカードを持っていないという人はすぐにでも作っておくことがおすすめです。

例えば仮に通院から出産まで70万円の支払いがあった場合、還元率1%のクレジットカードを持っていれば7,000円分が還元されます。個室料金やタクシー代などかかる人もいますし、妊娠中・産後と買わなければいけない赤ちゃんグッズもたくさんあります。病院で支払う金額以外も考えれば年間100万円なんてあっという間でした。100万円利用して1万円分還元されるのはかなり大きいです。

特に産後すぐは出歩けないのでネットショッピングも多くなるからクレジットカードは必須です。

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